「CO2の大気中の量が増えると、安倍教授が心配しているように、温暖化が進行する可能性があるのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。問題なのは、安倍教授が『産業革命以前に280ppmだったCO2濃度は、現在400ppmを超えています。これは最近100万年の氷期-間氷期サイクルの変動では説明できず、人間の活動による人為的なものとしか考えられません』と言っていることです。」

「やはり、CO2の温室効果による温暖化が問題なのですね」と町会長。

「実は、南極ヴォストクの氷床コアの分析から作成した過去45万年の気温の変化を表すグラフを見ると、確かに、CO2濃度が最も高いときでも300ppmに達するか達しないかという感じです。」

「現在のCO2濃度は、そんなに高いのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。ところが、現在の気温よりも最高気温が高い間氷期が2回もあるのです。」

「なるほど。過去の間氷期と比べて、現在のCO2濃度がそんなに高ければ、温暖化のために現在の気温はもっと高くなければならないということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「なぜ、そんな非論理的な現象が起こるのでしょうか」と町会長。

「答えは、安倍教授が出しています。」

「『Nature』に掲載された論文には、『大気中の二酸化炭素(CO2)は、氷期-間氷期サイクルに伴って変動し、その振幅を増幅させる働きがあるが、CO2が主体的に10万年周期を生み出しているわけではないことも分かった』と書いてあったことですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。ここで重要なのは、なぜ、CO2が10万年周期を生み出しているわけではないのかということと、現在400ppmを超えているのに、なぜ、過去の間氷期の最高気温を越えないのかということです。」

「要するに、CO2濃度は気候変動の主役ではないということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。大気中のCO2には、季候を大きく変化させるだけの貯熱量はないので、主役にはなれないのです。」

「なるほど。それでは、なぜ、CO2濃度が低いにもかかわらず、現在の気温よりも最高気温が高い間氷期が過去に2回も出現したのでしょうか」と町会長。

「答えとしては、海洋貯熱量しか考えられません。」

「海洋貯熱量が大気との熱のやり取りを通して様々な時間・空間スケールで気候に大きな影響を与えるということでしたね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「それでは、過去の間氷期も温暖化が進んだ結果として、海洋貯熱量の増加のために、突然季候が変化を起こし、寒冷化が進んで氷期になったとお考えなのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。環境省の『地球温暖化コミュニケーター』には『1950年代以降の世界の海洋貯熱量の記録は、少なくとも1970年代以降において、気候システムにより吸収された過剰なエネルギーの90%以上が海洋に蓄積されていることを示しています』と書かれています。」

「なるほど。次の氷期への季候変動を引き起こすエネルギーは、海洋貯熱量しか考えられないということですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

2020/7/29

<筆者の一言>
一昨日は暑かった。1時頃、外気温が38度に達していた。今日は草むしりは、気温が下がるまで待った方が無難だと思った。

庭の雑草は、一見したところ、生えていないように見えるようだ。僕が草むしりをしている時に、通りすがりの人に『立っている草は無いだろう』と言われたことが2回ある。

実は、苔庭の雑草が雨が降って気温が上がる7月初め頃になると、大変なことになってしまう。よく考えると、その傾向は年々悪化しているようなのだ。

苔庭を初めた10年ほど前は、体力がなかった。7月初め頃、雨と暑さで雑草が一気に増えると、見ただけで、『とてもじゃないがむしりきれない』と絶望感が漂ってしまっていた。

しかし、それで諦めるような性格ではない。根まで枯れるという除草剤に展着剤を混ぜたものを書道で使う太筆で雑草に塗って回った。初めの2年はよく効いた。

特に、カタバミに対する効果は大きかった。3年もすると根でつながっているカタバミは少なくなり、独立型のカタバミが多くなった。その頃から、除草剤がカタバミに効きにくくなった。

その頃になると、雑草の数も少なくなったので、涼しい日を選んでたまに手でむしるようになった。しかし、今頃になると、カタバミが一気に増えるようになってしまった。もうどうしようもないと思うほど一気に増えるのだ。筆で除草剤を塗ると、枯れはするのだがすぐ生えてしまう。

除草剤がカタバミに効きにくくなったのは、カタバミが進化したからだ。カタバミが根で連なっている頃は、除草剤を葉に塗ると連なっているカタバミ全体が枯れた。独立型になると、除草剤を塗る時に見落とすことが多くなる。独立型になると同時に葉の大きさも小さくなった。『その結果、葉に塗った除草剤の量だけでは、根まで枯れないのでは?』と考えるようになった。

それで、去年辺りから、カタバミがどうにもならないほど多い門の東側の苔庭は手で徹底的にむしり取るようになった。カタバミは、3,4センチ掘っても、抜こうとすると、プチッと切れてしまうことが多い。『どこまで掘ればいいんだ』ということになるが、どこまでも掘ったら苔庭はぐちゃぐちゃになってしまう。<続く>

<ムクドリ65>
ウィキペディアの『ニュウナイスズメ』には、『全長約14cm。雄はスズメに似ているが頬に黒点がなく、頭部と背面はスズメよりもあざやかな栗色をしている。雌は薄茶色で、太い黄土色の眉斑が目立つ』と書かれていた。ウィキペディアの『スズメ』には、『全長は約14-15cm』と書かれているので、『ニュウナイスズメ』の大きさは、普通の雀と同じ大きさだ。間違いなく、我が家に来ている雀ではない。

そこで、『スズメ』の本の『ニュウナイスズメ』が書いてあったページに戻って読み直してみると、『この2種は、日本で繁殖しますが、もう1種、さきほども出てきたイエスズメが、稀に日本国内でも観察されます』と書かれていた。この本の著者は、こういう細かいところも手抜かりがない。記憶力が極めていいのだ。<続く>

2023/7/12